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ユリブロを運営しております、女装子のゆりです。
昨年末から週刊誌で世間を賑わせてきました中居正広さんの性加害疑惑の問題でありますが、少し私なりに纏めて考えてみたいと思います。
中居さんとX子さんとの間にトラブルがあり、9000万円もの示談金が支払われたという噂や、被害者とされる女性がトラブル後にPTSDを患ったことなど、それらのことが次第に明るみになる中で、最終的にはフジテレビという一企業の組織全体の問題にまで発展していきました。
トラブルの核心部分である中居さんとX子さんの密室での出来事は誰にも分かりませんが、X子さんがその後週刊誌の取材で語ったところによりますと、
「私がお伝えしたいのは、受けた傷は一生消えないし、元の人生は戻ってこないということです。お金を払ったらすべてがなかったことになる世の中にはなってほしくありません。そのことを多くの人が理解してくれたらな、と願います」
このような内容のお言葉を残されておりますので、世間に対して相当な事があったのだということを暗に示されました。
そして、その後に開かれたフジテレビの第三者委員会によって中居さんは、WHOの定義を元にした性暴力に値する行為を行ったということが認定されました。
騒動も一段落ついて、最近ではX子さんと目される元アナウンサーの女性も仕事に復帰して、エッセイ写真集やYouTubeの番組出演など精力的に活動を再開されていたところでありました。
しかしこの程、中居さんの弁護士から第三者委員会に向けてこのような反論がなされました。
「『性暴力』という認定を行うにあたり、WHOの広義な定義を使用していますが、日本語としてその言葉が持つ凶暴な響き・イメージにはなんら留意することなく、漫然と使用しました。その結果、中立性・公平性に欠け、一個人の名誉・社会的地位を著しく損ない、貴委員会設置の目的や委嘱事項から大きく逸脱したものとなっており、極めて大きな問題があると思料いたします」
そしてさらに、
「当職らが中居氏から詳細な事実聴取を行い、関連資料を精査した結果、本件には、『性暴力』という日本語から一般的に想起される暴力的または強制的な性的行為の実態は確認されませんでした」とし「第三者委員会に対して、関連する証拠等の開示請求、問題の指摘及び釈明の要求を行います」
と述べフジテレビ第三者委員会に対して、性暴力の証拠となった情報の開示を求めたということです。
これまでの経緯を要約しますと、
X子さんは中居さんから一生消えない傷を負わされPTSDにまでなった。しかし、中居さん側は相手を傷つけるような性暴力などしていないし、そこには100%の同意であってのことであると主張しており、以前双方の主張が真っ向から対立している現状となっています。
私の理解はこうです。
つまり、X子さんは嫌だったけど中居さんと会ってそういう行為まで至ってしまったのだということ。そして、中居さんはそのようなX子さんの感情に全く気が付かなかったということです。
正直誰にでもあると思うのですが、相手に面と向かって嫌だと断ることはとても難しいことだと思います。私も現在は女装子として、女性側からも物事を見る立場ですのでそのことがよく分かります。
相手が上司であったり、お世話になっている仕事関係者であればなおさら断りづらいです。むしろ逆に相手の機嫌を損ねないように振る舞ってしまうでしょう。
逆に男性として生きてきた中で、女性のそのような気持ちに私自身が気づけなかった為に、周りの人間から嫌われてしまった経験が何度かありました。
たとえ女性はその時は何も言わなくて笑顔でも、裏ではその人の事を悪いように吹聴し、周りの人間も一緒に取り込んで相手を不利な状況に追い込んでしまうことは、世の中ではそんなに珍しいことでは無いと思います。
実際に私もそうやって状況的に追い込まれて、仕事やグループを追われてしまった経験があります。
私の経験は性に関することでは無いので、中居さんの問題とは内容が多少違いますが、物事の成り行きとしては似通っているので、私は何となく理解出来る気がします。
当時の馬鹿な私はそうした状況に気がついては落胆して、肺腑をえぐられるような気持ちになったものです。
被害者の女性の怒りや心の傷も相当だと思いますが、中居さんの心も相当疲弊しているでしょう。
私の場合そんな気持ちをとり戻すことに、かなりの時間を要したのが思い出されます。今でも思い出すと多少なりとも気力が萎えてしまうほどトラウマ的な経験です。
「調子に乗るな!」ということを人間関係でもって相手に思い知らせるという、激しく手厳しい感情に直面するのは辛いと思います。
でもそういうことは生きていれば誰だって一つや2つはあることです。
少し話が逸れましたが、もっと踏み込んで述べさせて頂くと、
X子さんは中居さんのような男性が生理的に嫌いで、近寄られたり触られたりすることさえも嫌で嫌でしょうがなかった。だけれども、中居さんが空気を読めずにそんな気持ちに全く気が付かずに事に及んでしまったということでしょう。
芸能界の仕事では周りへの気遣いがとても細やかだと言われていた中居さんが、何故1人の女性の気持ちに気が付かなかったのか、それはお酒を飲んで気分がよくなっていたからなのか?それとも芸能人として頂点を極めて奢っていたからなのか?アイドル出身で自意識過剰だったからなのか?それは我々には分かりません。
しかし中居さん本人が、
「今回のトラブルは全ては私の至らなさによります。」
と声明を出されている通り、ご自身が至らなかったということだと思います。
こういう状況になったらどうしようもないと私は思います。
引退という道を選んだ中居さんの判断は致し方ないと思います。
今回、中居さん側から反論が出た件については、X子さんに対するものではなく、第三者委員会によって性暴力だと認定され、その言葉が余りに広義であった為に世間の多くの人達に誤解を生んでしまったことへの反論です。
当初から「手を挙げるなどの暴力は一切ない」と言っていた通りに、せめてその部分だけでも明確に違うということを改めて主張しておきたかったのではないでしょうか?
これも当初からの一貫した主張です。
SNSやYouTubeなどでは言う事も憚られるような相当酷いことをしたと決めつけて言っていた人もいましたよね、そういう人達に対しては当然反論して然るべきでしょう。
昨年の松本人志さんの件以来、似通った事案が続いておりますが、女性に対する対応というのは本当に気をつけなければならないなと改めて思わされました。
自分の母親でさえも裏で父親に文句を言っているフシがたまにありますから、油断して甘え過ぎていてはいけないなと思います。
人生に躓かない為には、いついかなる時も女性には優しく接すること。
これに尽きます。