ユリブロ

目指せ奇跡の50代、遅咲き男の娘ユリのブログ。略して『ユリブロ』

SEX上納システムといわれる理由はなんだろう?〜浮かび上がってきた構図から考えられること

皆様いつもご覧くださいまして誠にありがとうございます。

連日、ワイドショーやSNSにおいて、松本人志さんの一件の動向に目を奪われています。1日に1回は、この件について一人で、ああではないか、こうではないかと考えてしまっています。やはり、私はダウンタウン世代であり、子供から大人になり、社会に出てからもずっとダウンタウンはテレビの中で活躍していまきたから、私達の心のなかでは単なるテレビタレントの枠を超えて当たり前に存在する家族のようなものになっていたのかもしれません。

 

今日は松本人志さんの文集報道で出てきた言葉、『SEX上納システム』というものについて考えてみたいと思います。

 

私は女装子で仕事をしていますので、一応、心も身なりも女性の立場になってみて、先ずは考えてみることにしたいと思います。もしも、自分がホテルでの飲み会などに誘われたらどうしたか?どう思うのか?今の私がもしそういうものに巻き込まれたらどう思うか?それを考えてみた時、まず経験する前の私の素直な感想はと申しますと。

 

「有名人と会えてラッキー」

「凄くテンションが上がる」

「セクハラなんてへっちゃらっだし怖くない。相手は芸能人だから無茶しないだろうし安全でしょう」

「仲良くなれたらいいな」

 

正直、個人的な感想としましては、こういう気持ちでいると思います。

高級ホテルに行ってみたいとか、有名人と会ってみたいというモチベーションのほうが高いのと同時に、文春報道に出てくるA子さんもお相手が超大物の松本人志さんということで、凄く緊張していたと述懐しておられますように、私もかなり緊張してしまいそうです。もしも、松本さんのような超大物が飲み会に来ることを事前に知っていたとしたら、私はあまりに緊張してしまうので逆に断ってしまうかもしれません。しかし、こんな超高級ホテルのスウィートルームに行く機会なんてめったにありませんし、断ることは凄く勿体ない気もします。

 

私が住む女装の世界というものは、まだまだマイノリティな世界です。ホテルに連れて行ってくれて、ご飯を奢って食べさせてくれるだけで、お相手の男性は、それはもう超紳士的な振る舞いになります。そんな風に紳士的に遊んでくれる男子と出逢いたいと思うのは、私からすれば自然なことです。たとえ、体目的であったとしても、それだけ施してくれるなら、それに応えるのも充分だと思ってしまいます。

 

 

しかし、もしかしたら、それを経験する前と後では、全く見解が違うかもしれません。何しろ経験したことが無いのですから。経験する前は、有名人だからといって浮かれている自分がいますが、人間は何でも一度経験してしまえば少し冷めてしまうものです。期待していた分、結果的に面白くないことがあれば、否定的な気持ちになってしまうかもしれません。

 

 

それは少し置いておいて、

SEX上納システムという言葉が、生まれた背景は何なのか、何故、客観的にそうした悪い言われ方をしなければならなかったのか、その可能性を少し探っていきたいと思います。

 

今回、女性の趣味が書かれた松本人志さんの直筆メモとされるものであったり(私も半分男なんで内容的には気持は少しわかります)が、週刊誌の取材によって出てきて、これを見た後輩芸人さんなどが、友人関係を辿ってコンパに参加する女性達を誘っていたということですが、こういう状況証拠から見えてくる空気というものを探っていきたいと思います。

 

おそらく、それほどコンパに参加する当事者の方達はこうしたシステムについて意識していなかったのでしょう。その後の、たむらけんじさんや、小沢さん、霜月ルナさんなどのコメントを見る限り、SEX上納システムなどという意識は微塵も感じられません。

 

松本さんも当然、それこそ軍隊のように指揮を取って、女性を集めさせていたとは思えませんし、単に面白半分、遊び半分で好みのタイプを書いて後輩芸人さんにメモ渡したのではないでしょうか?松本さんご自身が仰るように、相手に強制する意識はなかったものだと思います。それが、松本さんにとって困惑されている部分であり、“寝耳に水”のことであったのかなと思います。そうした見解の大きなギャップが『事実無根』という言葉を発せさせ、文春側を訴えていく契機となっていったのではないかと考えられます。

 

しかし、それは飲み会に参加している一部の当事者達の見解です。もしかしたら女性を集めていた他の後輩芸人さんなどは、また違った捉え方をしていたのかもしれません。渡邉センスさんなどは、その件について否定されていますが、もっと下の芸人さん達の間では否定的な意見があった可能性も否定できません。天下の芸人、松本人志さんの飲み会です。会社で言えば、所属する会社のトップであり大きな影響力を持つ存在です。喜んでもらって気に入られたいし、見返りも欲しくなってしまうだろうし、いろいろ過剰に気を使うだろうと思います。色んなタイプの人達が周りには集まってくるだろうと思われます。そこに様々な人が関わっていく中で、よもやその下の人達に意識せずとも、どんなに気をつけていたとしても、何か当たり前になってしまっていた空気や、配慮が欠けてしまう言葉尻が出てきてしまうこともあったのかもしれません。

 

そういった飲み会に参加する幹事役の人は、とても難しい舵取りをしていたのかなと思います。先輩にも気を使わなければならないし、また後輩にも気を使わなければなりません。たむらさんや渡邉さんは見るからに人が良さそうで、気配りが上手な方に見えます。

 

こういう上下関係の構図から見まして、ふと日本の経済構造と同じような構図に重なるようにも思えてきました。譬えで考えてみると、状況が飲み込みやすいのではないかと思います。

 

後輩芸人さん=元請け

その友達=下請け

その友達=下請けの下請け

、、、、、、

 

こうした構図が延々に続いていきます。

 

こうした構図と重ね合わせて考えてみると、つまり、元請けの後輩芸人さんと、実際にコンパに参加できた女性にはある程度の利益がありますが、その下の後輩芸人さん、もしくは、その友達、またその友達など、下の方に行くにつれてメリットがなくなっていった可能性も想像できます。

 

後輩芸人さんは、松本さんと直接顔を合わせるわけですから、仕事関係者を紹介してもらって仕事を頂けたり、ご飯を奢ってもらったり、良いことがあるかもしれません。また、実際にコンパに参加した女性達も僅かですがお金を貰えたり、気に入られたら番組に呼んでもらえたり、デビューできるかもしれません。高級ホテルのスウィートルームに行けてお酒も食事も無料で楽しめるのですから、多少は嫌なことはあったとしても、ある程度の利益があるはずです。しかし、女性を紹介してくれた友達やその友達の友達などには、収入の少ない後輩芸人さんからの要望だと考えると、メリットがあったかどうか考えづらいのではないでしょうか?もしも、何もメリットが無かったとしたならば、それはすごく面倒くさいことだったのではないかと思います。だって、自分の時間を他人が遊ぶことの為に使うなんて虚しいです。私ならそう思います。だから、半ば嫌嫌やっていた人もいるのかもしれません。嫌嫌やっているということは、SEX上納システムとまでは言わずとも、多少の否定的な表現に結びついてしまう。そうして少しでも否定的な表現で週刊誌にネタをリークするような人がその中の誰かから出てくることも想像できるのではないでしょうか?最近では、オリエンタルラジオの藤森慎吾さんがYouTubeの番組で、吉本芸人だった頃にアテンド飲み会をした自身の経験に対し、否定的なコメントを出されていましたように、そういう人も少なからずはいたのでしょう。

 

こうした背景が、SEX上納システムという言葉が生んでしまったのではないでしょうか?

幾人もの人が関与した結果、一人ひとりの感情のギャップを生んでいき、それぞれの事実の見解の違いをも生んでいったのではないでしょうか?

 

 

では、こうしたことをどうしたら防げたのかと考えるに、やはりどうしても松本さんに責任があったことは考えざるを得ません。日本企業の下請構造になぞらえましたが、下の人の不満はトップに居ると聞こえづらいのかもしれませんが、そこまで考えなければトップに立つことは難しいのだろうと思います。時に大企業の下請で働く人達の労働環境が問題なりますが、やはり改善していかなければならないことです。今回の松本人志性加害疑惑の一件は、そうした底辺にいる人達の叫びのような気もいたします。

 

 

では、こうした状況の中で、裁判が進んで今後お互いにどのような展開が待ち受けているのでしょうか?

松本人志さんは、これからどうなっていくのでしょうか?

いろんな人達の気持ちを受け止めていく中で、松本さんの心にどのような変化をもたらしていくのでしょうか?

心を掻きむしられ抉られるような辛い気持ちになる裁判が予想されます。

 

人間がしていることですし、誰だって失敗をするものです。私はできるだけ温かい目で行方を見守っていきたいなと思います。

 

どっちが正義か悪か、勝ったか負けたかじゃなくて、温かい目で見守っていきましょう。

 

 

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