ユリブロ

目指せ奇跡の50代、遅咲き男の娘ユリのブログ。略して『ユリブロ』

 

サッカーをしている人は絶対に読まなければならない書籍!!

皆様、いつもご覧くださいまして誠にありがとうございます。

 

今回はご紹介したいのは、サッカーを志す人達のバイブルと言ってもいい書籍、「ジーコの考えるサッカー」です。初版は94年ですから、今から30年程前に出版されたものになります。

 

 

 

 

ジーコがサッカー及びサッカーに必要な事柄をQ&A方式で解説していまして、LEVEL1〜3まで出版されております。

 

私が高校生の頃(年齢がバレてしまいますが)、当時の日本サッカーにとってワールドカップに最も近づいた瞬間がありました。93年のアメリカワールドカップアジア最終予選です。最終予選の序盤に日本は連敗を喫し、一度は絶体絶命のピンチに陥りますが、そこから連勝を重ねて盛り返して迎えた最終のイラク戦。勝てばワールドカップ出場という条件の下、後半45分過ぎまで1点差のリードしていた日本。誰もがもうワールドカップ出場は決まったと安堵していた瞬間です。まさかのロスタイムで同点弾を決められ、ワールドカップの夢が直前で破れてしまう、所謂、『ドーハの悲劇』と呼ばれる出来事を目の当たりにしました。

 

当時の私はサッカーなんて見たことがなくて、せいぜい漫画の少年ジャンプで連載していたキャプテン翼を読んでいた程度でした。当時は珍しいテレビ放送の中で、日本代表がワールドカップ目前に同点弾を決められてワールドカップに行けなくなったのを目の当たりにした時、サッカーを知らない私でさえとても大きな衝撃を受けました。しかし、その衝撃と当時に私は一気にサッカーに魅せられファンになってもいました。

 

高校2年生の私は、本気でサッカーがやりたくなってしまって、街のスポーツ用品店に行ってはサッカーボールを買って家のガレージでリフティングをし、本当にサッカーがやりたくてしょうがなくなってしまいました。サッカー選手になりたいと思うくらいに、サッカーがやりたくなってしまった自分がいたのです。しかし、高校2年生という中途半端な歳にサッカーをやりたくなってしまったものです。部活に入るのも途中からは入りにくいし、地域の社会人サッカーチームに入るのも勇気が出ないし、そんなこんなで高校2年生の私はモジモジしているばかり。今でこそサッカーをする場所もチームも沢山ありますが、当時は適当なところを見つけることが大変だったように思います。そのうちに、大学受験の勉強が始まって、いつしかサッカーをすることを諦めてしまっていました。

 

 

そんなサッカーがやりたくてしょうがなかった当時の私は、心の奥では未だ諦めきれずにいて、いつか必ずサッカーがしたいと思っていました。本屋に行っては、おもむろにサッカーに関する書籍を手に取って、貪るようにしてサッカーに関する知識ばかりを得ようとしていたのです。

そんな時に、ふと出会ったのが「ジーコの考えるサッカー」です。ジーコは当時40歳。それでもJリーグの中で、弟子のアルシンドと共に驚くようなスーパープレイを披露していたのを今でも覚えています。

 

この本は、それまで本屋さんに並んでいた教科書染みた、小難しいサッカーの書籍とは全く違いました。ジーコの説明はとても分かりやすく、考え方がとてもシンプルで洗練されたものでしたし、本の構成自体もQ&A方式で、とても読みやすいものです。サッカーを全く知らなかった私にもサッカーとはどうやってやるのか、そのすべての基本をジーコがシンプルに分かりやすく教えてくれています。

 

なるほど、こんなシンプルで洗練された考え方を持っているからこそ、神様ジーコのプレーが生まれているんだなと感激しました。ジーコの一つ一つのプレーが、何故いつも何の迷いなく、いかにも確信を持ってプレーされているのか納得しました。

 

例えばこんなことが書いてあります。

・ポジショニングについて、攻撃する時はボールを持った人をサポートをするポジショニングに付くと同時に、奪われた時にもすぐに奪い返せるようにするためにそういったポジショニングに付くのだということ。

・サイドからあげるセンタリングは、相手が守りにくくするために、できるだけ深く切り込んでマイナスのボールをあげた方がいいということ。そして、そのセンタリングに対して合わせるには、どういうふうにゴールに向かっていけばいいのかということ。

・できるだけインサイドキックを使って正確にボールを蹴ること。ゴールにシュートを打つのではなく、ゴールの隅にパスをするような気持ちで打たなくてはならないということ。

 

30年経った今でも、空で思い出すことができるほど、とっても分かり易いものです。他にも色んなことが書いてあります。サッカーをやるにあたっての基本の基本のど真ん中を、サッカーの神様ジーコが教えてくれています。サッカーを今からやる人、サッカーをやっているけど、未だに読んでいない人は、やってきたサッカーを確認する意味でも、絶対に読むべき書籍ではないかと思います。

 

やはり、世界のサッカーの歴史の中でも指折りのスーパースター、サッカーの神様と呼ばれるジーコが日本にやってきて、そして、彼の晩年の人生を日本のサッカーに捧げてくれたこと。それは、私達が思っているよりも、もっと大きな出来事ではないかと思います。ジーコは間違いなく日本のサッカーに種を植えてくれた、サッカーの王国から来たサッカーの神様の伝道師のような存在です。

 

サッカーをやっている人には、子供から大人を問わず、是非、多くの人に読んでいただきたい一冊です。

 

 

 

 

 

 

 

 

人気ブログランキング
人気ブログランキング