俳優の佐藤二朗さんが、強迫性障害をXで告白されました。
2008年に佐藤二朗さんは監督を務められた「memo」という映画の中でも、ご自身が患っておられる強迫性障害をテーマされています。
当時、佐藤さんはとても強迫性障害に苦しんでおられていたそうです。
今回も、その苦しい胸の内を誰かに呟けば少しは楽になると思ってのことでした。
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強迫性障害
「memo」という映画の中では、事あるごとにメモしてしまう癖のある女子高生が主人公とのことですが、佐藤さんご自身もこのような症状に悩まされていたのかなと想像されます。
強迫性障害、
その具体例として、
家の戸締まりを何度も繰り返してしまうことなどが挙げられていました。
とても身近な誰もが経験することですね。
私も良く、一人暮らしをしているときなどは特に、家の戸締まりをしたかどうかとか、タバコの火を消しわすれていたり、タバコの灰が床に落ちているのではないか等、すごく気になってしまう方です。
朝、仕事に出かけてから、車を走らせている途中で思い出して、確認するために引き返したことも何度もあります。
確かに、気になりだしたらすごく止まらないんですよね。
大概、家に戻ってみると何も無いことが殆どです。
もしもタバコの火を消し忘れていて火事にでもなったら大変ですから、確認しなければ気が済みません。
一人暮らしの戸締まりくらいであれば、まあ家になにも大事な物が無ければ大丈夫だと思いますが。。。
何かと仕事場などでは確認することの大事を言われます。たしかに、確認することというのは、大事なことですが、それを気にし過ぎるのもしんどいですよね。
よく組織で仕事してる方なんかは経験されると思うのですが、やはりミスしないように確認しろと言われますし、ミスしたらドヤサれたり、白い目で見られたりしますから、社会に出て真面目な人ほど、そういう病気になってしまうのではないかと思います。
私は、そこまで追い詰められてしまうと、嫌になっちゃうタイプで、もうとうでもよくなって、その場から逃げ出してしまいます。そのくらいが、逆に良いのかもしれません。
でも、なかなか世間のしがらみだったり、家族や同僚、仲間を背負ってらっしゃる責任感の強い人もいますから、そう簡単にはいかず、一人で抱え込んでは、苦しい思いをしておられるのだと思います。
誰しもに起こりうる話です。
今の世の中の風潮もそうさせている面があるかと思います。
だらしないことしちゃうと、すぐ叩かれるし、スキャンダルで吊るし上げられますし、少しでも気を抜くと、もう大変です。
あたかも、潔癖清廉が正義で、ふしだら淫らは悪という雰囲気ですもの。
社会にはこうしたメンタルを司る存在がいないから、こうした極端なことになってしまうのではないでしょうか?
勝った負けたの世の中では、どうしても白黒だけをハッキリつけたがりますから、歯止めが利かないのではないでしょうか?
もしも誰かが、「こうこうこうだから、今回はこれくらいにしておこう」そんな風に、どこかで線引してくれると、精神的に余裕を持てていいのかもしれませんね。
そもそも精神的な事柄は、宗教がそういう役割を担っているのでしょうけれど、今や宗教は胡散臭いというイメージが蔓延してしまっているので、社会を引っ張っていくその役割は担えそうもありません。
ならば、国が省庁を作って、少しはダラダラしてもいいんだよって、もっと心のバランスが取れるように計らっていくのもいいのかもしれません。
ストレス、失踪、自殺、などに繋がる問題であり、今や強迫性障害は社会的な問題だと思います。
できるだけ気にしすぎないように、
結果を求めすぎずに、
根詰めないで、ほどほどにやっていきましょう。