私たちLGBTQ+として、お仕事をする上で最近良く考えることが、どれくらいの需要があるのか、潜在のお客様がどれだけおられるのかということです。
色々調べておりましたら、2023年に電通グループにLGBTQ+調査がされておりましたので、こちらを参考に考えてみたいと思います。
参考↓電通グループLGBTQ+調査
https://www.group.dentsu.com/jp/news/release/001046.html
この調査は、2023年6月に20〜59歳の57500人を対象に行われたインターネット調査です。
結果、LGBTQ+の割合は、9.7%ということになりました。約1割の方、10人に1人がLGBTQ+なんですね。
そして、そのLGBTQ+の内訳の調査結果が、こちらです。
LGBTQ+の割合内訳
ゲイ 1.59%
レズビアン 1.01%
バイセクシャル 3.20%
アロマンティック 1.53%
アセクシャル 1.59%
クエスチョニング 0.58%
こちらの割合をを日本の人口に当てはめてみたいと思います。
日本の人口におけるLGBTQ+の人口 2023年
人口 1億2330万人
この9.7%、約1196万人の方がLGBTQ+に分類されます。
さらに、
ゲイ 約196万人
レズビアン 約124万5000人
バイセクシャル 約394万5000人(男女:187万人)
アロマンティック 約188万6000人(男女:94万人)
アセクシャル 約194万8000人(男女:97万人)
クエスチョニング 約71万5000人(男女:35万人)
※男女比は50%で計算しています。
とても大勢の方がいらっしゃいます。
ですが、こちら全ての方=顧客数になるわけではありません。
マッサージに行く人行かない人、
本を読む人読まない人、
お酒を飲む人飲まない人、etc
様々おられますので、
次に、日本の産業の市場規模を参考に、ニューハーフ・女装業界の市場規模、顧客数を考えてみたいと思います。
売上高から見る市場規模と顧客数
総務省の2020年の統計を参考に考えますと、
日本の産業の総売上高 1702兆円
私達の業界を他に分類されないサービス業だと捉えて計算します。
1702兆円 × 2.8% = 47兆円
さらに、この市場規模47兆円からLGBTQ+の
割合9.7%を掛けますと、4兆5000億円になります。
そこから、おおむね私達のセクシャリティを3分の1として計算してみますと、
1兆5000億円
がニューハーフ・女装などの市場規模になると計算されます。こちらの市場規模の総売上高に対しての割合が
1.5兆÷1702兆=0.08%になります。
そして、この割合を総人口に対して計算しますと、
98640人
こちらが、私達の業界の顧客数になりました。
業界の課題
私の独断と偏見による計算で導き出されたのは、
ニューハーフ・女装の市場規模
1兆5000億
その顧客数
9万8640 人
※これを単純に一人頭で計算しますと、1500万円になってしまいますので、おそらくは固定顧客数があくまで9万8640人いると考えられ、その数十倍のノーマル及びグレーなセクシャリティをもつ顧客数が殆どを占めていると考えられます。それを流動的な潜在顧客と呼ぶことにいたします。おそらく潜在顧客は300万人〜500万人ほど存在するのではないでしょうか。
こうして、数値で出してみますと、ある一定数の固定顧客の存在と、それを遥かに超える潜在顧客が存在していることが想像できます。
この氷山の一角のような構造になっているのではないでしょうか?
それを踏まえ、課題として、2つあげたいと思います。
①自分を磨くこと。
LGBTQ+を自認される方は増加傾向にあり、当然のごとく、競争に勝っていかなければならないため、常日頃から意識してお仕事に従事しなければなりません。
②新規開拓をする。
潜在顧客が殆どを占めていることを考えると、それを取り込むことが重要になってくると考えられます。新規顧客の掘り起こしを意識的に取り組まなければならないでしょう。
こうして纏めてみますと、いかにSNSなどで発信していくかという発信力と、普段の営業一つ一つがとても重要なことが分かります。
たとえば、女性セラピストさん達は賢いなと思います。毎日のようにポストをしています。人がSNSを見る確率は、平均して1日に一回ないし、二回といわれていますが、その中でもさらに自分のポストをみる確率や、ネット検索する確率はさらに低くなります。そう考えますと、毎日のようにポストして宣伝をする女性の営業力は、とても謙虚であり、且つ強かな戦略の上でのことだなと感心するところです。
SNSの使い方など女性の方々に見習わなければなりませんね。
関係のない人には、眠たいおはなしですが、
そちらの関係者の方は、参考にしていただいてお仕事に役立てていただければと幸いです🙇✨
今回考えてみた結果、
私達、ニューハーフ・女装として働く上においては、その業界に長くいらっしゃるお得意様の数だけでは、到底やっていけないということがわかります。ということは、女性との競争にも勝っていかないといけないということです。だったら、まだまだ女性よりも営業不足だし、もっともっと自分達の魅力を伝えていかなくてはならないと思いました。
これからも頑張っていきたいなと思います✊