ユリブロ

女装子ゆりのブログ

 

 

小説『女装刑事クミ』⑯(最終回)

桃色の迷宮、302号室の再臨 ​迷宮の撹乱、立花の跳躍 断罪の踊り場、咆哮の突破 ​剥落の金メッキ、紅蓮の罠 ​断罪のVIP回廊、三十年目の自白 さらば新世界、誇りの一皿 桃色の迷宮、302号室の再臨 ​ ​ 「新世界ラジウム温泉」のボイラー室の裏から、かつて佐…

小説『女装刑事クミ』⑮

​浅草の奈落、RIBEの狂宴 隅田川の決別、真珠の涙 ​神谷バーの密談、最後の夜行列車 ​新世界再入城、ラジウム温泉の合言葉 ​浅草の奈落、RIBEの狂宴 ​ お家元に案内され、ギィと鳴る隠し階段を下りた先には、地上の静寂からは想像もつかない極彩色の世界が広…

小説『女装刑事クミ』⑭

北の玄関口 ​上野24会館、名もなき彷徨い人 不忍池の逃走、アスファルトのハードル ​観音裏の沈黙、浅草LIBEの招待状 北の玄関口 ​ 特急「しおかぜ」から新幹線を乗り継ぎ、工藤と立花が降り立ったのは「北の玄関口」上野駅だった。 松山の穏やかな潮風や焼…

小説『女装刑事クミ』⑬

​ 再訪の松山、ダイヤモンドの誘惑 ​クラブダイヤモンドの掟、支配人マダム・ルージュ ​湯船の尋問、マダムの賭け ​焼肉「富久重」、最後の晩餐と誓い 再訪の松山、ダイヤモンドの誘惑 ​ 大阪・南港からフェリーに揺られ、工藤と立花は再び松山の地を踏んだ…

小説『女装刑事クミ』⑫

​ 地下迷宮の咆哮、立花の飛翔 ​道頓堀の決別、赤いルビーの行き先 ​増田理容店の秘密、鏡の中の遺言 ​湯煙の脱出、ボイラー室の決断 ​本署潜入、正義のカウンター ​資料室の決闘、偽りの正義に終止符を 地下迷宮の咆哮、立花の飛翔 ​ 湿ったコンクリートの…

小説『女装刑事クミ』⑪

​ 体育館裏の残り香、迷宮の「小悪魔」 ​鏡の中の刺客、サユリの告白 ​体育館裏の処刑場、重力の乱戦 法善寺の暗闘、石畳に眠る真実 体育館裏の残り香、迷宮の「小悪魔」 ​ 通天閣の頂が夜の帳に溶け始める頃、工藤と立花は堺筋を北上し、難波の南端へと足を…

小説『女装刑事クミ』⑩

​ カサンドラの密議、証拠の行方 ​メガドンキの再装備、決戦の化粧(メイク) ​通天小町の包囲、談話室の罠 ​302号室の再会、壁の中の真実 通天閣を望む決闘、クミの脱皮 ​やまと屋の朝、黄金色のバッテラ ​春を待つ聖域、再編の季節 ​新世界の約束、通天閣…

小説『女装刑事クミ』⑨

​ 参事官の食卓、権力の毒 ​歌舞伎町の静寂、新世界への逆転劇 ​さらば東京、東海道の暁 ​ラジウム温泉の浄化、迫りくる刺客 参事官の食卓、権力の毒 ​ 最上階スイートルームの扉は、工藤の蹴撃によって無惨に歪んでいた。 室内に満ちているのは、雨の匂いと…

小説『女装刑事クミ』⑧

北の玄関口、神田の黒い露 ​24会館の咆哮、闇に消えるレイナ ​新宿二丁目、OWLの扉 ​歌舞伎町の雨、レイナの再会 ​絶望の弾丸、立花の全力疾走 北の玄関口、神田の黒い露 ​ 夜行バスが重い音を立てて上野駅前に停車した。 早朝の冷気。吐き出す息が真っ白に…

小説『女装刑事クミ』⑦

瀬戸内の凪、フェリーの邂逅 松山上陸、シネマローズの残響 幻影のスクリーン、星乃への道標 ​道後の湯煙、星乃温泉の密談 ​焼肉『富久重』、甘いタレと苦い決意 瀬戸内の凪、フェリーの邂逅 ​ 名古屋港から四国へと向かうフェリー「いしかわ」の甲板に、工…

小説『女装刑事クミ』⑥

​ 有松の境界線、プレハブの聖域 プレハブの衝撃、元ハードル選手の跳躍 ​白壁の逃走、名鉄の闇 ​金山の隠れ家、名古屋の朝 有松の境界線、プレハブの聖域 ​ 名鉄有松駅に降り立った頃には、夜の静寂が町を完全に支配していた。 ​ 国道1号線の喧騒から一歩入…

小説『女装刑事クミ』⑤

聞き込みの挫折、そして決別 ​名古屋上陸、クミの威圧感 ​大須観音、ステラの門番 ​真実の絞り染め、有松の夜 ​ラーメン福の洗礼、山盛りのもやし 聞き込みの挫折、そして決別 ​ 名古屋へ向かう「のぞみ」の車内。工藤(クミ)は、手元のスマートフォンで浪…

小説『女装刑事クミ』④

メガドンキの変身 ​難波・小悪魔の洗礼 ​ママの沈黙と、竹内の遺恨 ​深夜の作戦会議、やまと屋のバッテラ ​さらば新世界、のぞみ104号 メガドンキの変身 ​ 新世界の喧騒の端に位置する「メガドンキ」。深夜まで明かりが消えないその巨大な店舗は、多国籍な言…

小説『女装刑事クミ』③

新世界の拒絶 竹内の執着、レイナの悲鳴 ​聖域の綻び ​増田理容店の囁き ​増田理容店の囁き ​逃亡者の影、新大阪へ 新世界の拒絶 ​ 「すんまへん、刑事さん。うちは客のプライバシーが売りなんですわ」 ​ 通天小町のロビーに、従業員の冷ややかな声が響く。…

小説『女装刑事クミ』②

凶報、浪速署の朝 ​完全防音の沈黙 ​徹底された無関心 ​浮いていた男・竹内 ​消えた連れ込み客 凶報、浪速署の朝 ​ 2026年1月6日、午前9時過ぎ。 浪速署刑事課の静寂は、一本の電話によって破られた。受話器を置いた当番刑事が、鋭い声で工藤を呼ぶ。 ​「工…

小説『女装刑事クミ』①

ラジウム温泉の湯煙と、刑事の耳 バディの肖像と、静かな予感 ​桃色の要塞、通天小町 増田理容店と、鏡の中の視線 ​スギドラッグの喧騒と、閉じる自動ドア ラジウム温泉の湯煙と、刑事の耳 ​ 2026年、1月5日。正月休みの浮かれた空気は、新世界の街並みにお…

短編小説「砂の上の設計図」

砂の上の設計図 駅前の再開発予定地。フェンスで囲まれたその一角には、取り壊しを待つ古いビルの跡地が、広大な砂利の広場として放置されていた。 ​そこで、男は毎日「砂の城」を作っていた。 ​城といっても、子供が海辺で作るようなバケツをひっくり返した…